かずきち。の日記

サーバサイドエンジニアのつぶやき

個人がメディアになる日

大手町で友人の@takashi413ソーシャルメディアを研究されている@IHayatoさんにお会いしてきました。ソーシャルメディアをはじめとしたウェブサービスがどのような社会的価値を生み出していくのか熱い議論ができたと思います。そして個人でさえメディアになれることを確信しました。アルファーブロガーの発言力の大きさ、はてなの住民の存在感の増大をひしひしと感じました。ウェブを利用した自己ブランディング力の必要性も感じました。自身は@kazukichi_0914です。コメント大歓迎です。様々な議論お待ちしていますw

Twitterマーケティング

ブログのクチコミ力は一刻、話題になりました。そして今日ではTwitterのRTがクチコミツールとして注目を集めています。確かにUCCがbotを利用して非難を浴びたことは記憶に新しいですが、Twitterの可能性はまだあると思います。昨日も我ながら成功しちゃったTwitterマーケティング事例で取り上げられていました。ただ思うことは公式RTの登場によってRTの意味は低下したではないでしょうか。非公式RTはTL上でRTした人のアイコンが表示され、その発言を担保することができます。しかし公式RTではどんなに大勢がRTしたところで、相手のTL上ではたった一つの発言としてしか表示されません。これはTL上で視覚的効果が希薄化され、伝播性が減少しているのではないかと思います。孫正義さんのアイコンでRTされているだけで、その発言には絶大なインパクトを受けることはいうまでもありません。あくまで定性的思いつきでしかありませんが、公式RTの登場によって何らかの変化があったことは確実だと思います。そしてこのくだらない思いつきなどは大阪でのWI2学会におけるTwitter研究の最前線が語られることだと思います。そしてソーシャルメディアを研究している人材、それを使いこなせる人材を企業は積極的に採用していく必要があると思います。ウェブサービスの多様化によって我々が思っている以上のジェネレーションギャップ、情報格差が生まれているのは明確だと思います。そして、それを制した時に爆発的なヒット商品を生み出すチャンスになるかもしれません。

mixiにおける企業アカウント

Twitterでは多くの企業アカウントが存在し、自社製品やIR情報などを発言しています。その一方でmixiでは企業アカウントは禁止されていること。芸能人アカウントはあるにも関わらず、企業のアカウント、営利を目的としたアカウントはことごとくmixi運営事務局によってbanされていきます。しかし、mixiのコミュニティには様々な製品やサービスのフォーラムが展開されており、その中で製品の故障について語り合ったり、サービスのメリットなどについて議論されています。しかし、そこへ企業の広報担当者が実際に乗り込みPRすることができないことは企業にとって非常に大きな取りこぼしになっていると思います。生のユーザとコミュニケーションを取り合えること、それは楽天の三木谷さんなどが行っているような、ユーザの声を聞き、経営に活かしていくチャンスを失っていることだと思います。もちろんmixiの社内において、企業アカウントの承認について検討されたであろうし、その結果の禁止であることは十分承知なことではありますが、mixiの広告料の減少にストップをかけるために企業が一定の金額をペイすることでアカウントを認めれば、一定のストックが生まれていくビジネスモデルができるのではないでしょうか。ソーシャルアプリに走りすぎているように自分には映ります。

CCOの必要性

CEO,CFO,CIOなどの存在は非常に知られています。そして、WEB2.0以降、企業と消費者の関係が対等になりつつあります。その中でTwitterを利用して、ブログを通じて、ユーザとコミュニケーションを取る企業が増えています。東京大学工学部広報室はてなid:reikonさんなどがあげられます。従来でいうお客様相談室という部署というべきなのでしょうか、おそらくChief Communication Officer、すなわち最高コミュニケーション責任者が必要と言えます。ウェブの脅威を力に変えることができ、簡単に自社のユーザとコミュニケーションが取れる時代だからこそ、CCOが必要です。他社との交渉や友好のほか、記者会見など対外的コミュニケーションのやり取りに責任を持ち、経営に活かすことが重要なのだと思います。製品をプッシュするだけのプロモーションの終焉は近いという話になりました。

外部に公開されたブログの意味

これは友人、つまり大学生に向けたメッセージであるかもしれません。多くの大学生がmixiという非常にクローズドな空間で自分の日記を書いています。しかし、これは非常にもったいないことだという事を警告したいと思います。確かにmixiの日記は自分の友人までしか公開されず、プライバシーを守ることができるし、匿名性が高く安心できると言えます。しかし、その行為は非常にもったいない行動であると考えています。どんなに自分が崇高な考え、奇抜なアイディアを持って、それをmixi内の日記で公開してもそれはたかだがmixiのユーザにしか届かないということ。そしてmixiの日記はGoogleやYahooの検索エンジンにはヒットしません。自分の時間を費やして書いた記事が限られた人たちにしか閲覧されないことは極めて残念です。優良な記事を書いても、それは結局mixiという企業のPV数をあげることに貢献していることにしか過ぎません。また本やCDのレビューを書いて、そのレビューを見てAmazonで誰かが購入してくれたとしてもそのアフィリエイト収入はmixiに持っていかれてしまいます。アフィリエイトについて話すと長くなりますが、端的に言えば商品を紹介して、その紹介を通じて商品が売れれば成功報酬としてその紹介者に売上の数パーセントが支払われることです。つまり、自分がどんなにいい記事を書いても、どんなに素晴らしい書評を書いても、それはmixiのコンテンツを作るお手伝いをしていることに気づかなくてはいけません。もしこれを自前のブログで行って、Adsenseを貼り、アフィリエイトリンクを設けておけば、毎月少額ではありますが収入を得ることができます。これが定年退職の65歳まで続いたら、mixiで日記を書く人、それ以外で広告を貼って日記を書く人のウェブから得られる収入格差が生まれると考えています。mixiで書かれた日記は検索エンジンにはひっかからず、一度過ぎ去った記事は二度と見返されることはありません。これはWeb of DocumentからData of Documentへのセマンティックウェブの流れから逆行している現象だと感じています。しかし、ブログは一度記事を書けばパーマネントリンクとして生き、検索エンジンによって一生閲覧される可能性があります。パーマネントリンクとはブログ記事のひとつひとつが個別のページとして認識されることであり、自分のブログは日々コンテンツ数が増加するものとなり、有効なSEO対策になります。検索エンジンは日々更新されるものを好み、膨張することを美しいものと認識します。その点でブログという形式は非常に優れたメディア媒体であると言えるのです。さらに言えば、しょこたんらが利用している携帯電話によるブログ、モブログはちょっとしたことでもメールで投稿でき、凄まじい勢いでパーマネントリンクを生み出しており、SEOという観点で考えれば究極的に素晴らしい形態であるとも言えます。

インフルエンサーとの良好な関係

何かを世の中に発信したい!!と思ったときに、ハブを持たないユーザは有効なアプローチをとることができません。ブログを書いてもアクセス数はなく意味がありません。代わりにマイミクに流してもらっても内輪だけで影響力は知れています。しかし、例えばTwitterで自分の発言を何千というフォロワーを持っているユーザにRTしてもらえれば、その影響力は絶大です。テレビでCMをするとまでは行きませんが、たった一つのRTで良質なユーザに情報を伝えることができます。それも無料で情報リテラシーが高いアンテナを張ったユーザに伝えることができるのです。これだけでは単なる他力本願であり、RTしてもらえるわけがありません。そのため自分自身も普段から良質なコンテンツを発信し、オピニオンリーダーになることを努めることが重要です。それによって自分のブランド力が向上し、自分自身がハブとなれるでしょう。マイミク数が多いことと似たように見えますが、Twitterで多くの方からフォローをいただくことは間違いなく財産と言えるでしょう。

ブログのコメント機能の充実性

現在のブログのコメントではタグは使えず、ただプレーンテキストを書くことしかできません。しかしはてな人気エントリーなどでは毎日のようにコメント欄で熱い議論が交わされています。ブロガーの発言力が強く、そこで行われている議論はまだ見づらいという問題点があるのではないかと思います。もっと自由な言論の場を提供できることは、もっとウェブを面白い方向性へと向かわせてくれると思います。もちろんスパマーを除外するという課題はありますが、GoogleWaveのように地図を張り付けられたりするもっと応用性のあるコメント機能を備えたブログの登場は熱いのではないかと思います。

メディアアートから感じるマーケティング

文化庁メディア芸術祭では71件のITを用いた作品がノミネートしました。これらはTwitterのネットワーク性をグラフィカルに表現したものなどが多く含まれており、またスイカやパスモなどの非接触カードを利用した作品もありました。作品の多くはインタラクティブでユーザは見るだけでなく、実際に触って楽しみことができます。技術的には大したことをしていなくても、ちょっとしたアイディアで非常に面白いものとなっています。これらのアイディアはマーケティングに有効であるし、ジオタグの利用やサプライチェーンのネットワークなどを利用した企業の広報活動が行われていく可能性があると思います。