かずきち。の日記

サーバサイドエンジニアのつぶやき

【感想】「はやぶさ2 最強ミッション」の真実を読んでみた

はやぶさ2最強のミッションの真実を読んで

この本ははやぶさ2のミッションについて書かれたものです。
「そんなことは知っている」と言われそうですが、

はやぶさ2は、小惑星探査機「はやぶさ」の後継機として宇宙航空研究開発機構 で開発された小惑星探査機である。地球近傍小惑星リュウグウ」への着陸およびサンプルリターンを行った。「はやぶさ2」という名称は探査機を用いる小惑星探査プロジェクト名にも使われている。

まずこの本を読んでみようかな?と思った理由は
宇宙系のプロジェクトは「何をもって成功とするか?」というのが気になったからです。

例えば、主婦がバーゲンに行く場合、何をもって成功か?って言えば、
バーゲンに行ってめぼしいものを見つけて購入できれば成功です。
バーゲンで無駄な買い物して帰ってきたら失敗です。

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またプログラマーの場合、何をもって成功か?と言えば
達成したい事柄を解決するソースコードを書ければ成功です。
1+1=2のコードがかけても、意味ないだろってなりますよね。

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前回、2003年にはやぶさが打ち上げられ、はやぶさ2はその後継機になる。
そのはやぶさ2が達成したサンプル回収の偉業ははやぶさ2が宇宙に飛び立つ前に想定されていたものか?
それともはやぶさ2が地球に帰還して、後付で美化した話になったのか?が気になったので読んでみた。

日本の探査機は宇宙に行って、地球に帰還できれば成功のよう

宇宙で砂を採取できればよく、その砂が何gか?その砂で何ができるか?はあまり問わないようだ。
電車が1分遅延したら怒るけれど、はやぶさ2の地球への帰還が予想より1分遅くても地球にはやぶさ2が帰ってきても怒らない。
甲子園で勝つのが目標なのか?甲子園出場が目標なのか?
どうせ宇宙に行くなら、「はやぶさ2は〜〜の事柄を解決します」など明確な宣言はなかったらしいです。

www.youtube.com
引用:
https://www.youtube.com/watch?v=-C2naGAiXBY&ab_channel=FNN%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%A0%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3

科学技術は
最初から〜〜を解決しますと宣言するパターン                  と
いろいろいじくってたら 想定外だけどこんなのできちゃいましたパターン     がある気がする。

医者だって
がんの手術でがん細胞を完全に摘出して再発しなかったら成功というのか?
手術は成功したけれど、がんが転移して、違うところでがんが発見されてもその手術は成功といえるのか?

でもこの本は宇宙の現場の緊迫感を知るにはいい本。
宇宙に携わる人たちの緊張感などをまじまじと感じられるのでそういう意味ではいい本かな?と思いました。
こういう現場の緊張感を一般人が感じることはできないので面白い本ではあります。
多分、理系文系で感じることは違うだろうけれど、リアリティーを持って語られている本だとは思います。