かずきち。の日記

サーバサイドエンジニアのつぶやき

【感想】人工知能は人間を超えるのか?

松尾先生から「人工知能は人間を超えるのか?」をいただきました。
Amazon1位の本です。
今回は特にディープラーニングのこれからの着目度があがってくることでしょう。
ディープラーニング(深層学習)とはニューラルネットワークを用いた人工知能の技術のことです。
画像認識のコンペなどが有名ですね。

http://rest-term.com/wp-content/uploads/2014/08/cat_classes.jpg?ed195a

コンピュータに教師つきデータを与える。
教師なしデータはまた別の話。
するとコンピュータは「ふむふむ猫っていうのはこうゆう形なんだな」っていうことを学習します。
そこで学習したコンピュータにこれは猫ですかー?っていう質問をするとコンピュータは猫か否かを判定します。

人工知能の難しさは教師ありか否かが極めて重要である。
もし生まれたての赤ちゃんに「この動物は猫ですか?」と聞いても、たぶん答えはわからない。
でも猫を知らない子供に「この動物は猫です」と教えこむと、子供は次には答えてくれる。

https://github.com/wellflat/cat-fancier/tree/master/classifier

にコマンド処理が公開されていますので、ぜひ参考に。

ディープラーニングは教師なし学習を教師つき学習かのごとく振る舞えるとこだ。
教師あり学習というのは人間が「これは犬です」「これは猫です」と教えこむことである。
教師なし学習はその学習がないことだ。
人工知能の大きなネックは特徴量である。
その選定が難しい。
人間だったら好みの女性は性格?顔?スタイル?などなど、自分の好みがあるだろう。
でもディープラーニングは特徴量がいらない。
自分で特徴量を決める。
それは今までの機械のありかたを一新させる。
車だったら、「これは信号機だ」と自分で学習する。
これは人間の仕事をなくすかもしれない危険もあるような気もする。
まさに星新一の世界だ。
ディープラーニングはある意味Googleへの挑戦でもある。
コンピュータは自立して走りだす世界が近い。
今までの人工知能は限られた世界のものだったが、これからはそれが社会に与えるインパクトは大きくなってくる。
まさにGoogleインパクトチャレンジに近い。

impactchallenge.withgoogle.com

人工知能は人間の職業を奪う。
本書では将来なくなる職業が記してある。
想像にお任せするが…
この世の中の仕事はほぼほぼ機械で行ける。
人工知能の将来はどうなるのか?そんな話である。
良著なので、おすすめです。