かずきち。の日記

サーバサイドエンジニアのつぶやき

Amazonもインボイス対応が始まっていた!中間マージンを支払わないで済む直売所とスーパーで買う野菜の違いについて

(***インボイス制度は適格請求書だけじゃなく、適格返還請求書もある
Amazonでお買い物したところ、適格請求書と適格返金請求書とかいう謎な書類が発行される。
なんかニュースで聞いたことがあるやつだ。

business.amazon.co.jp

ニュースでなんとなく聞いてはいたが、実際にAmazonでも対応をしていたのでどんな制度か調べてみる。
昔授業で間接税は最終消費者が支払っているようだけど、中卸問屋などもサプライチェーン全体で支払っていると習ったことがある。
にしても、このめんどくさい仕組みはどうなっているのか調べてみた。

消費税は間接税なので、販売店、消費者が会計で支払って…
販売店が支払った税金をメーカーから徴収して、
消費者が支払った税金を販売店から徴収するというめんどくさい仕組みである。
つまり税金を支払う人と税金を代わりに徴収して、代理に国に納める人が存在する。

これが間接税の複雑なところで、商品の流通経路を複数介すと商品の実質的な上がるところである。
私の稚拙な理解によるとインボイス制度は江戸時代の五人組みたいな仕組みだと思っている。

最終消費者にとっては税金を支払うだけなので、インボイス制度は特に意味がないが…
サプライチェーンの中間業者は、商品を仕入れる役割と、商品を売る役割を持っているので

消費税を支払う役割と代理に消費税を受け取る役割

があるからめんどくさい。

八百屋がキャベツを100円で仕入れて、200円で売ることになると
仕入れ値100円に対しては10円の消費税を支払うことになり
打ち上げ200円に対しては20円の最終消費者から受け取ることになる。

なのでサプライチェーン全体において、中間業者を挟むたびに10%→10%→10%の消費税が無限ループでかかっていく。
原価は安いはずなのに、複数の業者を通すと最終的に消費者が手にする価格は高いキャベツになっているわけだ。
でも直売所の野菜はこれら中間マージンと何重にもかかる税金を一網打尽にできるから安い。

インボイス制度を開始すると中間業者の中で消費税の代理納付をしていない業者がバレる

消費税は販売店が購入者に代わって納税する仕組みなので、
販売店が消費者からお金を受け取っていても、販売店が国庫に代理で徴収した消費税をちょろまかすことができる
ちょろまかす不正をなくすためにインボイス制度が存在するが…

インボイス制度を導入することで国が得られる利益と販売店がインボイス対応することの労力のどちらが大きいかが鍵である

国目線で税収を増やしたいので、国民に「厳格なおこづかい帳をつけてね」」と言っているわけで

国民の負担と国の利益が相反する仕組みになっているから問題である。

イノベーションや変化にはそれ自体で効果があるものの、不便にすることでニーズを生み出すものがある

不全にすることでニーズを生み出すとはどういうことか??
iPhoneなどは社会を便利にする上で、工場の従業員やスマホの販売員などの雇用を生み出している。
まさにイノベーションに値する。
でもインボイス制度は国が正確な税収を得たいがためにわざと仕組みを複雑にしているだけに過ぎない。

ふるさと納税のワンストップ特例による簡略化
スマホの乗り換えのMNP簡略化
空港の入国審査の簡略化
高速道路のETCの導入


といった政策は科学技術で社会をもっと便利にしようというものだが
インボイス制度はただ単に国が取りっぱぐれていた税金をただ単に徴収したいだけの政策という理解である。
基本的には国民が安心して生活できるように国が存在しているが、ただ単純に国が税金をきちんと収めてほしいから国民に負担を課している政策だろう。