
ふるさと納税の世間話をする
最近、知り合いの女性がふるさと納税をしたらしい。

なんだか果物が今度送られてくるそう。
ふるさと納税したことを自慢したいらしい。
「かずきち。さん、高級フルーツとか好きですか?」と聞いてくれたので、
「好きですよ」なんて返事をしていたら、
「私、20,000円のふるさと納税で果物をもらったので、20,000円でその果物買い取ってもらえませんか?甘いの嫌いなんです。」と言われた。
「??????????」
「いやいいです(笑)」
本人はその果物には20,000円の価値があると思い込んでいるよう。
ふるさと納税とは自身が本来納めるべき住民税の一部を他の自治体に寄付して、2,000円の手数料を払うことで地方の名産品などをもらえる制度である。
住民税を自分が住んでいない地域に納める代わりに、自己負担2,000円で返礼品をもらっているという事実を知らない模様。
この人ふるさと納税の仕組みわかってないんだ…
貯金が全然ないとか言ってたのも納得である。
世の中にはよくわからない論理で物を売りつけてくる輩がいる
そのあとも色々と話を聞いていると、自分の寄付上限以上に注文しているような口ぶりだ。
20万くらい寄付したと言っていたような…
とりあえず、すごいですねと言っておいた。
近くに高額所得者がいるからその金額に引っ張られたのだろうか?
ふるさと納税の仕組みをよく知らないで、なんとなくやってる人はこんなことを思っているのか…
ふるさと納税をしない人はマネーリテラシーが低いみたいな洗礼を受けて、よくわからないままたくさん寄付しちゃってる人のようだ。
怖すぎる。
悟そうかな?とも思ったが、めんどくさいのでやめた。
ふるさと納税をするにはいくつか注意しながら寄付しなければいけないので、仕組みがよくわかっていない人は以下の項目をよくチェックして欲しい
1. 寄付上限を超えてしまった!
ふるさと納税は年収による「控除上限額」があり、それを超えると自己負担になってしまいます。
例えば、控除上限が3万円の人が5万円寄付すると、2万円分は税金の控除対象にならず、単なる寄付になってしまいます。
対策:控除上限額をしっかり計算してから寄付する。ふるさと納税サイトにはシミュレーターがあるので活用する。
2. ワンストップ特例の申請を忘れた!
「ワンストップ特例制度」を使うと確定申告不要ですが、申請書を提出しないと控除が受けられません。
申請書を送るのを忘れてしまい、結果的に確定申告しないと控除が受けられなくなるケースも…。
対策:申請書の提出期限(翌年1月10日)を忘れずにチェックし、早めに送る。
3. 返礼品の量が多すぎて食べきれない!
「お得だから!」と大量の肉や海産物を注文したら、冷凍庫に入りきらなかった…。
結局、賞味期限が過ぎてしまい、一部を捨てることに…。
対策:冷蔵庫のスペースを確認し、消費できる量を考えて申し込む。小分けになっているものを選ぶと便利。
4. 思っていたものと違った!
写真で見ると豪華なステーキだったのに、届いたら小さい肉の切れ端だった…。
口コミを見ずに注文したら、品質が悪くてがっかりしたという声も。
対策:寄付する前に口コミやレビューを確認する。写真だけで判断しない。
5. 返礼品が届くのが遅すぎた!
年末に寄付したら、返礼品が届くまでに数ヶ月かかってしまった。
季節のフルーツ(例えば、冬に頼んだメロン)が届くのが夏だった…!
対策:発送時期を事前に確認し、長く待てるかどうかを考えて申し込む。
6. 確定申告を忘れてしまった!
ワンストップ特例を使わずに複数自治体に寄付したのに、確定申告を忘れた…。
その結果、税金の控除が受けられず、単なる寄付になってしまった。
対策:ワンストップ特例を使わない場合は、確定申告を必ず行う。
7. 生活が苦しくなった!
「どうせ税金が戻ってくるから!」と調子に乗って寄付しすぎてしまい、年末にお金が足りなくなった…。
ふるさと納税は一時的にお金を支払う必要があるので、現金が少ない人には負担になることも。
対策:無理のない範囲で寄付し、生活費を圧迫しないようにする。
にしても自分の身の周りに平然と悪気なく詐欺まがいの話をふっかけてくる輩がいるのかと思うと、恐怖でしかない。
とりあえず本人はふるさと納税はいいことだと思ってるみたいなので、泳がせておこう。