かずきち。の日記

サーバサイドエンジニアのつぶやき

くら寿司でガリを取ったら、シャキシャキしてるのでこれなんですか?と聞いたら、大根と言われ、ガリは有料へ

東京都の海産物30%還元の海の幸キャンペーンでくら寿司に行く

電卓片手に、還元金額が最大になるまでお寿司を食べた。
その際にガリとアガリを用意していたのだが、ガリがシャキシャキしている。
店員さん呼んで、「これってガリですか?」と聞いてみる。
別に一人なので何も恥ずかしくない。


ガリではなく、一部店舗から導入しているガリ風の大根の漬物です
ガリもありますけど、有料ですとのこと

ついに物価高の波は回転寿司屋のガリも襲っているのかと恐れおののく。

帰宅後家族にくら寿司のガリが大根になっていたことを報告

最近は物価だから仕方ないよねみたいな話をしながら、ことの真相をネットで検索…

確かにガリが大根に変更になったというYahoo!ニュースの報告が…
たぶんくら寿司は数年前から、一部ユーザーでガリのテストをしていたのだなと気づく。

昔家族でくら寿司に行った時に

ガリが店頭で取り放題形式ではなく、店員のオーダー制に変更になった。
その時に店員がガリを持ってきてくれるのだが、

家族に

このガリ変なとこに気が付かないか?

と言われたことがある。
自分はガリの異変に特に気が付かず、店員が持ってきてくれたガリは正真正銘ガリだった。
でもおそらく家族に運ばれたのは大根のガリ。
家族が大根のガリのテスターとして選ばれていたのだなと思った。
まずは一番舌が肥えているであろう人で実験したのだろう。
で、他の家族には本物のガリを運んでいたというのが、くら寿司の行動だったのだろう。
私なら店員にこれガリですか?って聞くだろうが、大の大人がガリを食べて、店員にガリですか?とは聞かないはずである。

マーケティングには無作為検査がある

プラシーボ効果みたいなものだ。
一部の患者には本物の薬を与え、一部の患者には偽薬を与えてその効果を見るという医学の処方のテストがある。
まずは味にうるさそうな舌の肥えていそうなユーザから大根ガリを試して、徐々に全国展開しようとしていたのだと今になって思う。
コンビニの商品でも、新商品はまずは中部圏、関東圏、関西圏でお菓子の味付けが変更されて、展開されることはよくある。
中部で成功すれば、関東・関西でも成功できる可能性が高いからである。

その当時は回転寿司のカウンターにガリがないことに

きっと物価高だから、ガリを取り放題にするとガリを食べ過ぎる人がいるから隠してるんだよ
あとはきっとコロナの感染防止のために店頭にガリを置いていないんじゃない?

みたいなことを家族で話し合っていたが、よくよく考えれば今回の大根ガリの開発のための布石だったと思う。
家族で回転寿司にいった時に各人出されていたガリの種類が違ったというのがきっと答えなのだろう。

家族には大根のガリが出され、息子には正真正銘のガリが出されていたはずである。

こうして、年輩のユーザーから若年層のユーザーの試験データをくら寿司はひそかに集めて、商品開発に至ったんだろうなと思った。
なので、きっと家族で会話が噛み合わなかったのではないだろうか?
実際はくら寿司のマーケティング担当者にしかわからないが、きっと答えはこうなのではないかと。

kazukichi0914.hatenablog.com

ウェブの世界ではABテストと呼ばれる

ウェブサイトの多くがユーザーを複数の集団に分けて、テストを行う。
50%の集団にはバージョンAのサイトを見せる
50%の集団にはバージョンBのサイトを見せる

これを寿司に置き換えると
50%の客には本物のガリを出して、
50%の客には大根のガリを出して、売上の比較を行う。
その結果、経営陣が大根のガリを出しても売上に対して変化ないよね?と思えば大根のままになるだろう。
でも大根のガリを出した客の売上が極端に減ったら、大問題だといってきっとくら寿司は再度ガリを出すことになる。
これはまさにくら寿司の顧客を使った大いなる実験なのである。