かずきち。の日記

サーバサイドエンジニアのつぶやき

Googleは3億9200ドルの訴訟に負けて、方向転換?Googleマップのロケーション履歴がサーバ保存から端末保存へ


Googleマップは端末情報の位置情報をトラッキングできる

Googleマップのアプリではバックグラウンドでの位置情報を取得することで端末のロケーションの履歴を保存することができます。
今まではその場所の保存をGoogleのサーバで保存をしていました。
しかし2024年5月以降は位置情報履歴を端末保存に移行します。

ロケーション履歴の保存の場所が変更になった理由?

adguard.com
引用:
Google、位置追跡に関してユーザーを誤解させたとして3億9200万ドルで和解。「今後このようなことはない」と言うが、信じるべきか?

Googleが位置情報を収集する理由は
その場所の混雑度の収集であったり、
個人の居場所によってカスタマイズした広告の配信ができるからです。
これを一般的にはトラッキングと言います。

トラッキングできると何がいいかというと広告の精度を高めることができるのです。
新宿に行ったことがある人に新宿で開催中のセールの広告を流すのは価値がありますし、
フランスに行ったことがない人にフランス旅行の提案ができるのはいいでしょう。

別にトラッキングされても問題がない人は便利でいいじゃないと思いますが、
位置情報を知られたくない人が無条件にGoogleによって自身の位置情報を収集されるのは怖いわけです。

それ故にオプトアウトという選択肢をユーザに提供しなくてはいけない

位置情報を収集されることで、人気のスポットがわかったり、高速道路の渋滞状況を端末の場所から推定できるのでたしかにロケーション履歴を収集するのは有意義だ。
でもそれ以上に個人のプライバシーを無視しているという点でGoogleはロケーション履歴をサーバ保存から端末保存に切り替えたと言います。
インターネットに関わっているとどうやって個人情報を抽出するか?ということに目が行きがちです。
この高級車を買ってくれる人の行動習慣はどうなのか?
検索履歴から取得したくなります。
このエリアに住んでいる人の興味関心は何なのか?
食事が好きなのか、アウトドアが好きなのかによって、その地域におけるマーケティング戦略は変わってきます。
でもそれ以上にGoogleは今まで集めてきた人々のロケーション履歴のリスクの大きさに気がついて、今回サーバ保存から端末保存というプライバシー考慮した舵取りをしたことになったのでしょう。

注目記事